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シソ科:バジル(メボウキ) |
英名:Basil 伊名:Basilico | |
ギリシア語で「王様」という言葉を語源とする、まさにハーブの王様。
独特の甘い香りをもち、イタリア料理では最もポピュラーなハーブといえるでしょう。
特にトマトソースと相性がよいので、トマトソース系パスタ全般のトッピングに使うとよいです。
またジェノベーゼ(バジルソース)の材料としても使われ、さらに乾燥バジルは、
ソース等に手軽に香りと風味を加える時に重宝されます。
※一般的にバジルと言えば、スウィートバジルのことを指します。
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シソ科:オレガノ(ハナハッカ) |
英名:Oregano 伊名:Origano | |
ピリッとした風味があり、メキシコ料理にもよく使われます。
トマトソースとの相性がよく、オレガノを加えたトマトソースを、
マリナーラ(水夫風)といいます。
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シソ科:ミント(ハッカ) |
英名:Mint 伊名:Menta | |
日本でもなじみ深い、さわやかな清涼感のあるハーブ。
雑種が生まれやすいためか、いろいろな種類がありますが、
食用として使われているのは主にスペアミントとペパーミントで、
パスタにもこれらを使うとよいです。
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【効能】 |
・腹痛を鎮める
・おならを出やすくする
・不眠を解消する
・偏頭痛に伴うむかつきを解消する
・消化を助ける
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【使用例】 |
・レモンクリームスパゲッティ
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シソ科:レモンバーム(セイヨウヤマハッカ) |
英名:Lemon balm 伊名:Melissa | |
ミントの一種でレモンのようなさわやかな香りをもち、
ハーブ・ティーとして古くから人気があります。
パスタではクリーム系との相性がよいです。
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セリ科:ディル(イノイド) |
英名:Dill 伊名:Aneto | |
種子はクッキーなどに使われますが、
適当にちぎった葉を使います。
少量でかなりクセのある味になりますが、
うまく使いこなせば味わい深いパスタになります。
乾燥ディルでも同等の風味を引き出すことが可能です。
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シソ科:セージ(ヤクヨウセルビア) |
英名:Sage 伊名:Salvia | |
salvere(救う)というラテン語からきているこのハーブは、
その名のとおり、古くから万能薬として重宝されていたそうです。
また肉の脂肪の臭みを消すのにも使われます。
適度な苦味と豊かな香りをもち、
オイルやバターで、肉や魚介などといためるとよいです。
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シソ科:タイム(タチジャコウソウ) |
英名:Thyme 伊名:Timo | |
魚や肉の臭みをとるとともに、それらの消化も助けてくれるハーブです。
トマトソースやミートソースを作るとき、もしくは使うときに用いることで、
独特の香味を加えることができます。
使用するときは茎ごといれて、煮込んだあとに取り除くのが基本です。
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シソ科:ローズマリー(マンネンロウ) |
英名:Rosemary 伊名:Rosmarino | |
古くから魚や肉の臭みをとるのに用いられていたハーブで、独特の甘い香味をもちます。
ソースやスープ、食材といっしょに熱を加えることで、ローズマリー独特の風味をひきだすことができますが、
かなり香味が強いハーブなので、たくさん使用したり、熱を加えすぎないように注意しましょう。
枝ごと加えてスープ系に香味を移すのに用いたり、葉をちぎって食材といっしょにいためたりします。
ジャガイモとの相性がよいようです。
冷蔵庫にいれておけばかなり日持ちします。
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ローリエ(月桂樹の葉) |
英名:Bayleaf 伊名:Alloro | |
クスノキ科・月桂樹の葉を乾燥させたもので、
料理に香りづけをする際に最もよく使われるハーブの一つです。ほのかな甘い香味をもちますが、
ローズマリーのような強いクセはありません。また、魚や肉の臭みをとるのにも役立ちます。
折っておくことでより香味を料理に伝えることができますが、
長時間使用しすぎると、苦味がでてきてしまうので注意が必要です。
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【効能】 |
・食欲を増進させる
・消化を助ける
・神経痛の改善
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【使用例】 |
・トマトソース
・ミートソース
・・・他多数・・・
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枝分かれのない根深ねぎ(関東型。右上写真)と、枝分かれの多い葉ねぎ(関西型。万能ねぎとも呼ばれている。右下写真)に大別され、栄養価は葉ねぎの方が高いです。
このサイトではこれらが混同しないように、前者を長ネギ、後者を葉ネギと称しています。
長ネギは斜め切りにしてしっかりといためて、ネギ独特の甘みを生かすか、
白髪ネギにして(千切り)生のままトッピングに使用します。
葉ネギは細かく刻んで、トッピングに使うとよいです。
代表的な葉ネギである九条ネギはお薦めです。
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ユリ科:チャイブ(エゾネギ) |
英名:Chives 伊名:Erba cipollina | |
中国で5000年も昔に発見されて、その語ヨーロッパで紹介されてから、
高い人気をもつハーブです。鉄分とビタミンCが豊富でオニオンに似た風味をもちます。
生のまま食べれるので、トッピングに使うとよいです。
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古くから日本で愛されているハーブです。防腐、解毒の作用があるといわれているので、
生魚を愛する日本人には欠かせないものだったのでしょう。
またカルシウム、カロチン、ビタミン、鉄分が豊富で、
野菜よりも栄養価が高いそうです。
納豆、梅、タラコのような和風な食材はもちろん、
どんな食材ともしっくりくるので、和風系パスタをはじめいろいろなパスタにトッピングとして利用できます。
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三葉は、おひたし、汁物、から丼まで、いろいろな日本料理に、
香りと青味づけに使われている日本を代表するハーブです。
ビタミンA・Cが豊富です。
適当な大きさに切ってトッピングすることで、
他の食材の引き立て役として活躍します。
生のまま食べれるので、トッピングに使うとよいです。
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このサイトで最も使用頻度の高いハープです。
使用目的は主に青味づけです。トマトソースやミートソースを考えてもらえば分かりますが、
パスタ料理は全体的に赤〜オレンジになることが多く、その場合、その補色である青緑〜緑を加えることで、
見た目が鮮やかに、美味しそうになります。
そういうわけで、トマト系パスタなどで緑の食材や他のハーブを用いない場合は、
クセが少なくしかも安いパセリの葉の部分を、刻んでトッピングとしてちらすとよいです。
パセリは少量しか使わないのが普通ですが、冷蔵庫にいれておいてもすぐ変色してしまうので、
できれば八百屋などで少量買うとよいでしょう。
カロチン・ビタミンCが豊富です。
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セリ科:イタリアンパセリ |
英名:Parsley 伊名:Prezzemolo | |
味は上記のパセリとほとんど変わりません。
用途も同じで、葉の部分を適当に刻んでトッピングに利用します。
違いは・・・日本ではあまり使われないので、おしゃれに見られるかもしれない、といった感じでしょうか。
よってパセリで代用してもかまいません。
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参考文献「ハーブバイブル」(アール・ミンデル著) |